八咫烏についての覚書
このページが詳しい。簡単にまとめてみた。
3本足の八咫烏(ヤタガラス)は熊野の神々の使い。
咫は親指と人差し指の間の長さ=5寸=15cm。
八咫は1m強で、「大きなカラス」というニュアンス。
オオガラス(日本名ワタリガラス)は体長1mになる世界最大のカラス。
熊野にはオオガラスは生息していない。
獲物への案内人として、猟師により神格化されていった。
各地域の神話の中でカラスは太陽と結びつきが強い。
それは太陽の黒点をカラスと見たため。
足が3本なのは、中国の陰陽五行思想によるもの。三は陽数。
足はそれぞれ、智・仁・勇、あるいは、天・地・人を表わす。
オオガラスが登場する神話
- 北極圏のイヌイット神話(創世神話)
- カナダのハイダ族神話(建国神話)
- シベリアのチェクチ族(創世神話)
- 日本の「記紀」
- アイヌの神話
- 北欧神話の最高神オーディンの肩にのるフギン(思考)とムニン(記憶)という二羽のオオガラス
- 中国漢族の神話
- ギリシャ神話の太陽神アポロンの使いとして。
- 旧約聖書のノアの方舟ではちょっと悪役。太陽に向かって飛んでいく。
- シベリアのチェクチ族
カラス関連リンク(トリビア的なネタがおもしろい)
最近はもうカラスと人間の間には埋め難い溝ができてるよな。子供に擦込まれる長野県の民話も良くない。ほんとはブラック玉虫。